introduction of ・・
認識装置 |
機械による分類仕分けAction は、対象物を 識別・認識 することからはじまる。 認識といえば OCR やマークシートが連想されるが、いかにも そのとおりで、 バーコードについても形状を極端に規格化したマークシート と考えても差し支えない。 |
シート読取装置 いわゆるOCR、マークシートリーダ、バーコードリーダ というもの。 写真はコンビにや郵便局で支払いするときに使われる払込票サイズを読み取る スキャナの読取部だ。 |
通常、これらのリーダで読み取ったデータは、後段の事務処理/業務処理等、いわゆるデータ処理されていく・・ と 誰もが容易に想像し、実際 多くの場合 というよりほとんどがそのように運用されている。 一般のデータ処理では、読み取ったデータをもとに いかように業務を効率的に進めていくかが重要事であるため、 読み取られたシートがその後どの様に処理されるかに思いを寄せる人は少なかろう。 読取られた原票は、その役目を終えたので直ちに廃棄される・・ ということはあり得ない。 手形や小切手の場合、センター試験の答案用紙のように、まとめてダンボール箱に入れて 倉庫へ放り込んでおく(かどうかはよく知らないのだが)わけにもいかない。 最終的な収納位置に整然と法定保管されることになる。 → こんなふうに・・ コンビニの払込伝票の場合はどうか。 地区本部 あるいはエリア中核拠点に集められてのち、 電力会社ごとに、あるいは電話会社、自治体(水道局等)・・ といった顧客ごとの区分けは最小限なされるであろうことは間違いない。 →あんなふうに・・ いずれにしても、ダンゴ状態のまま保存するのではなく、所定のルールにのっとった形に整理、すなわちキチンと「仕分け」られて 夫々に定められた期間まで保管しておくことになる。 実はこの「仕分け」が それこそ大変なのだ。 100枚の伝票を2つに分類仕分けするのは決して楽しい仕事ではないが、 困難な作業ではない。 しかしこれが、10種類の区分けをしなくてはならないとなると、俄然 間違いやすく手間のかかる、著しく「つまらない仕事」となってしまう。 この単純 且つ煩雑な作業を代わって行うのが仕分け装置だ。 読取り認識部は、例えば顧客コードを認識して後段の仕分け機構(ソーター)へ指示を与え、 ダンゴ状態の伝票を顧客ごとのトレイに振分けをおこなう。 また、読取ったデータ中から業務処理用コンピュータが必要とするものはEDP用データとして出力する。 OCRの場合は光学的に細かな 解像度で読み取るため、伝票画像そのものを記録して画像DBに引き渡す場合もある。 |
![]() 事務用OCRと 仕分け装置に使用するOCRとは、その要求される能力に決定的な違いがある。 下の写真は450枚/分、 時速にして 27,000枚/時 の繰り出しメカ部である。 定形サイズ封筒の郵便番号、書留につけられるバーコード、小切手の金額、 コンビニなどの払込票のバーコードや印字文字、チェーンストア統一伝票の印字文字等を認識する読取部の フィーダー部だ。 |
movieは、定形封筒の郵便番号を認識させる実験室動作の模様。 1通の封筒が通過し、
次の封筒が来たときには既に認識結果を出力し、同時に画像も記録している。
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ご覧のように、非常に高速で走行する対象物を覗き込むようにして読取り、極めて限られた時間内にその結果を出力する。 次々と連続的に繰り出されてくる対象物の流れを止めないことが重要で、認識対象に多少の制約を課しても (プリンタの印字であるとか、アルファベットと数字のみとか・・)所定の時間内に処理が完結することが要求される。 前記 movie の装置は、1通を約 90msec で認識及び画像記録を完了しており、封筒走行速度 毎時36,000通の処理に耐えられる。 ソーター(仕分け機構部)を装着した全体の構造は下図のようになる。 例えば、封筒を郵便番号別に仕分ける場合であれば、読取認識部から送られてきた番号信号に従って、 セレクターが自分の受け持ちの番号の封筒がやってきたら取り込み動作して自分のトレイに落としこむのだ。 ![]() |